どうも。現役高校教員のTaiです。
今日は多くの人が抱いている通信制高校入学前の不安について、解説します！！
先日、夏休みということもあり、卒業生が学校に遊びに来ました。
その生徒は、この3月に通信制高校を卒業し、今は大学に通って頑張っています。
担任の先生とこんな会話をしていました。
担任 「頑張って入学した大学、頑張ってる？」
卒業生「オンライン授業が多いですけど、楽しいです。」
担任 「そうか、頑張って卒業した甲斐があったね」
卒業生「はい、でも入学前はいろいろ不安もあったんですよ。」
担任 「えっ？そうなの？見えなかった。」
卒業生「ありましたよ～○○とか、○○でしょ、・・・」
この後、担任は話を聞いていましたが、最終的にはその不安が入学説明会で解消できた！ということで本校に入学したようです。
近くで聞いていると、これは、入学相談会などでもよく聞かれる質問だと思いました。
それではさっそく解説します！
Contents
入学前の不安～よくある質問～
通信制高校に入学する、入学を検討する人は、何かしら個人の事情を抱えているケースが多いです。
特に転校する人は、質問＝学校を変わることになった理由となります。
それでは、よくある質問をまとめてみましょう。
●無事に卒業できますか？（勉強についていけるか？）
●学校にどんな生徒がいますか？（友達はできますか？）
●宿泊行事はありますか？（修学旅行に行きたい）
●ジェンダーなのですが入学できますか？（通名の使用はできますか？）
このような質問が多いですね。
最後の質問は、徐々に増えつつある質問です。
それでは、さっそく解説します。
勉強が苦手です。卒業できますか？
「卒業できる」といわけではなく、「しっかり頑張れば卒業できる」というのが結論です。
これは、どこの高校にいても一緒です。高校によって卒業要件が変わるわけではありません
個別対応や補習などの自分に合ったサポートのある学校を選びましょう！
人間関係に不安があります。どんな生徒がいますか？
友達が欲しい、友達と学校生活を送りたいと思っている人も多いです。いろんな生徒と関わる機会があるか確認しましょう。
例えば、行事の委員会や同好会などです。
趣味嗜好があう生徒と関わる機会を増やすことができれば友達もできるでしょう！
通信制高校には、俗にいう「不良」「ヤンキー」といった生徒が多くいると思われがちです。
これこそ偏見で、私の学校にはいません。候補となる学校にどんな生徒が在籍しているか来ておくのもひとつです。
修学旅行に行く前に転校になりました。ありますか？
通信制高校の宿泊行事は現少傾向であるといっても過言ではありません。
私の学校も4年前に修学旅行を廃止しました。修学旅行に行きたいのであれば、必ず確認しておきましょう。
実施している可能性が高いのは通学生コースが充実している通信制高校でしょう。
また、宿泊を伴う集中スクーリングを実施している学校でもいいでしょう。
ジェンダーの生徒に対するサポートはありますか？
最近、この質問も増えてきました。基本的に入学は何の問題もありません。（入学を断るような学校は問題です）
教育現場としてこのことについては、柔軟な対応をすべきとして様々検討されています。私の学校では「誰でもトイレ（誰でも使えるトイレ）」の設置「制服の自由化（男女用どちらでも着用可）」「通名の使用」といった対応をしています。
学校が発行する公文書も問題なく対応できます。
単に「ありきたりな苗字なので○○に変えたい」等の理由はむりでしょう。
まずは、最低限学校生活に困らないサポートが準備されているか確認しましょう。
大切なのは「質問と確認」最後は「自分の意志」
いかがでしたか？
「不安を解消」といいましたが、結論から言うと
「疑問をしっかり質問してサポート体制を確認する」
ということです。ですから、質問することをおススメします。
質問された学校も「できる」「できない」「ある」「ない」について、しっかり話してくれると思います。
個人が抱える事情、問題を解消してくれる学校は必ずあります。
その学校を見つけることができれば、最後は「自分の意志」で頑張るだけです！！
学校に通うイメージを持てるよう不安を解消し、充実した高校生活を送ってください！
