通信制高校

「単位制通信制高校ってどんな学校?」現役の高校教員が解説!!

こんにちは。今日は、単位制通信制高校について(特徴やメリット、どんな子が行く学校なのか?等)お届けします。

最近、「単位制通信制高校」この言葉を耳にすることが増えてきました。

ここ数年で認知度が高まっていることもあり、知り合いを通じて「単位制通信制高校」について質問されることが増えてきました。

僕の学校も年々、入学者も増えています。高校を選ぶ上でも、そもそもどんな学校なのか?

どんな生徒が入学するのか?気になりますよね。 それでは、さっそく解説します!!

単位制通信制高校はどんな学校?

・自分の生活スタイルに合わせて通える(自由登校型や集中スクーリングなど)
・自分のペースで通うことができる(学校によっては毎日通ってもOK)
・自分で学び(科目、学校行事など)を決めて卒業を目指すことができる学校です。
これが、大きな特徴です。

ちなみに、僕の学校も通学方法を自由に選ぶことができ、自分のペースで学ぶことを重視しています。

毎日くる生徒もいれば、たまに来て「久しぶり~」といって挨拶してくる生徒もいます。みんな自由で楽しそうですね!!

そもそも、高校には「学年制」と「単位制」の2種類が存在し、ここ最近では「単位制」を採用している通信制高校が増加傾向にあります。

高校を卒業するための条件に「74単位の取得」というのがありますが、 「学年制」は1年で取得する単位数が決まっていて、取得を目指します。取得できない場合は留年になります。

「単位制」は1年で取得すべき単位数が決まっておらず3年間で卒業な単位の取得を目指すことになります。

つまり、この単位取得ペースの違いがそれぞれの特徴となります。また、単位制ならではのメリットとして、「留年」がないことです。安心して学ぶことができますね!




どんな生徒が通っているの?

これは本当に多岐にわたります。
・学年制の学校に通っていた生徒が留年し、退学して転校してくる人(転入学、編入学)
・芸能活動、スポーツ選手など課外活動に取り組んでいる人
・働きながら高校卒業を目指す人
といったケースが挙げられます。

僕自身も芸能活動をしている中学生から卒業を目指せるか相談を受けたこともあります。

最近では単位制通信制の特徴に魅かれこれまでは学年制を選んできたような生徒も数多く入学してきます。

ですから、○○じゃないと入学できないというのはありません。

これまで学年制や全日制を選択してきた層の生徒のニーズも高まっていますね。

その証拠に僕の学校でも中学3年生から直接入学する生徒が増えています。

僕の学校の生徒も様々な理由で転校するケースがありますが、「単位制通信制高校」を再度、選択するケースが多いですね。

特に最近の傾向として、生徒一人一人が自分に合った学校生活を求めているように感じます。

一方で、高校卒業できなかったけどもう一度頑張りたい人もいるのも特徴です。

・「○○がやりたい」「自分の活動にもっと時間を使いたい」
・「毎日学校に通うのはしんどいけど毎日じゃなければがんばれそう」
・「勉強が苦手だけど自分のペースで頑張りたい」
こんな人たちには単位制通信制高校が向いていますね!!

単位制通信制高校の特徴が高校選びのポイントになる!

今でこそ、認知度が高まってきていますが、私が赴任した約10年前は偏見のまなざしで見られるケースが多く、
とにかく通信制に進学するなら、どんなに偏差値が低くても、どんなに定員割れしていても学年制高校に通わせる。そんな時代でした。

私も入学希望者の保護者からできれば学年制高校に通わせたいといわれて泣かれたこともあります。

ですが、ここ数年で状況は大きく変わってきています。

ニーズも高まり、中学3年生の選択肢に並ぶようになってきました。

いまではその特徴的な学び方から、多種多様なニーズに対応できるようになってきたからです。

通信制高校には全日制高校よりも多種多様な生徒が在籍しているといっても過言ではありません。

それだけ多様な生活スタイルに対応できる学校ということです。

入学後の学習スタイルが「自分に合っているのか」これからの高校選びのポイントになります!!