どうも。現役高校教員のTaiです。
今日は、これまで相談を受けてきた「高等学校への転校」についてお届けしようと思います。
実は私、今は高校教員なのですが、これまで高校だけでなく専門学校でも教鞭をとってきました。
ですから、この「高等学校への転校」については間接的に関わってきたこともあります。
今まで受けてきた質問というと
・高校卒業でないと入学できませんか・・・?
・大学進学、就職したいのですが、高等学校へ行こうと思うのですが・・・?
・普通の高校に通いたくて・・・。
などなどです。
これらの人は高等学校でない学校、いわゆる高等学校と同等とされる学校を選んだ人たちです。
転校したいと考えている人に「必要ない」「意味がない」というつもりはありません。
ですが、目的や目標を果たせるのであれば無理に転校しなくてもいいのでは?と思います。
それでは、その理由を解説します!!
転校のリスクを考えよう!
ここでいう、リスクは転校後の卒業時期になります。
転校し、高等学校に通いたいと考える人はどんな人でしょう?
中学から進学数するときに、
・高等専門学校
・高等専修学校
・海外のハイスクール
・インタ―ナショナルスクール
・特別支援学校
の高等学校以外を選んだ人たちです。
転校することで卒業時期が遅れる!?
これらの人たちは、高校へ転校することはできますが、これまでいた学校の在籍期間や修得単位を引き継ぐことができません。※1部引き継ぐことはできます。
ですから、入学はできても1年生からやり直す可能性が高く、同じ年齢の人たちより1年か2年遅れて卒業することになります。
私がこれまで受けてきた具体的な転校理由は
高等専門学校、高等専修学校に在籍していた人
→学校の勉強が合わなくて、普通の高校に通い直したい
海外の学校に在籍していた人
→日本の大学に進学したいから、日本の高校に転校したい
→留学したけど、しんどくなった。日本の高校に転校したい
特別支援学校に在籍した人
→普通の高校に通いたい。
などなどです。
実際、無理ではありません。ですがここでネックになるのが、先に述べた卒業が1年か2年遅れることにあります。
もしもあなたが、周りの友達より1年遅れて卒業することになったらどうですか?
すこし、思いとどまるのではないですか?
私も相談を受けたとき、そのリスクを踏まえて、「本当に転校する必要があるのか?」「今の学校で目的は果たせないのか?」を詳しく聞くようにしています。
今いる学校でも目的は果たせる!
私自身、あまり高等学校にはこだわらなくてもいいのでは?と考えています。
その理由は
■先に紹介した、高校以外の学校(高等専門学校や高等専修学校など)は高等学校と同等と位置付けられていることが多く、進学や就職に悪影響はない
■海外の学校に在籍していた場合、大学や専門学校で帰国子女対象の制度が適用になることがある
■専門学校は、厳密にいうと高等学校卒業と同等の学力を有すると認められれば入学可能
卒業時期を遅らせてまで、高卒資格を得る必要はないと考えているからです。
どうして転校したいのなら反対はしません。ですが、「転校」が必要とおもっている理由は、「転校」しなくても問題ないケースがほとんどです。
今一度、転校の「理由」を考えましょう。
転校はあなたの最終目的に必要???
いかがでしょう?
もしも、高等学校へ転校したいとあなたが考えたなら、最終目標に本当に必要かどうか考えてみましょう。
私なら、よっぽど高等学校へ行かなければならない理由がある限りはおススメしません。
私が「それなら、転校しましょう」というケースは以下の通りです。
■その学校(のエリア)でなければ、できないことがある(課外活動等)
■引っ越しなど(通学時間の変更、通えなくなる等)
■留学先から帰国せざるを得なくなった(留学先の治安等)
■今いる学校から、環境を変える必要がある(成績不良や不登校等)
もちろん、転校することで環境が変わることで良いこともあると思います。
ですが、今いる学校で特に変わらないといけない理由がないのであればあえてリスクを取る必要はないでは?とおもいます。
本日は、リスクを中心にお届けしましたが、「転校する」ということは勇気も必要です。
考えた末の「転校」という結果であれば、それを信じてあらたな環境に飛び込みましょう!!