高校

多様化する高校!自分に合う高校は?~現役高校教員が進路アドバイス~

こんにちは。今日は多様化する高等学校についてお届けします。

早速ですが、質問です。

高校での学び方がどのくらいあるか知っていますか?

今、高等学校といっても本当にたくさんの種類があり、
・教育課程
・教育課程編成
・学科

この3つから構成され、全日制×学年制×普通科の学校に入学する人が多いですね。

私の学校は単位制通信制高校なので、単位制×通信制×普通科ということになります。

私があなたの担任なら候補となる学校が、どんな高校なのか?

「なぜその学校があなたに合っているのか?」を説明します!!

もしも、3年生なら気になりますよね?それでは、さっそく解説します。

教育課程の違いとは?

わかりやすく言うと、通学方法と思ってください。自分の生活スタイルに合わせて選ぶのが良いでしょう。

あなたの周りの人はほとんどが全日制課程ではないでしょうか?

もしも、あなたにアドバイスをするなら「自分の生活においてどれくらい学校に通うことが必要なのか?」を聞きます!!

私なら、これまで通りの「学校生活を高校でも続けたい、部活動を頑張りたい」あなたには全日制、「働く必要がある」など個人の事情があるあなたには定時制課程・通信制課程をお薦めします。

特に「定時制」「通信制」など聞いたことがあっても、内容を知らないことが多いです。

私自身も進路相談を受ける際は、すべての教育課程を知ってもらうようにしています。そうすると、進路を決めるうえで方向性が見えてきますよね。

全日制課程

みなさんが知っているオーソドックスな高校です。卒業までの修業年数は3年です。

定時制課程

勤労学生(昼間働いている)のための過程です。修業年数は原則4年となりあす。

夜間だけではなく、午前・午後・夜間と3部制で授業を行う学校もあり、1日で学ぶ時間を増やせば3年で卒業することもできます。

通信制課程

自学自習が基本になります。

各科目に定められたスクーリングとレポートの回数と、試験を合格し、単位を修得する過程です。通学日数は、月1,2回~週3日~5日と様々です。業年数は原則3年の学校が多いです。




教育課程編成の違いとは?

わかりやすく言うと、どのように単位を修得し、卒業を目指すのか?ということです。

最近では、「全日制課程×単位制」というような学校もあります。

私が進路相談を受ける際、「学校が定めたカリキュラムに沿って学びたい」あなたには学年制、「自分で学びを決めたい、自分のペースで進めたい」あなたには単位制をお薦めします。

また、最近では普通の学校を「生徒自らが時間割を組み立てる学校」と「学年毎の学びを中心にする学校」に分けるなど、進路選択の多様化を進めている都道府県もあります!!

機会があれ、お住まいの高等学校を調べてみてください。もしかしたら、あなたにピッタリの学校が見つかるかもしれません。

学年制

みなさんになじみのあるのが、この学年制での単位修得です。

「学年ごと」に修得する単位数が定められています。

修得できなければ、留年となってしまいます。

選択科目もありますが、学年ごとの時間割に組み込まれていることがほとんどです。

単位制

各科目に定められた単位を自分自身で、学習計画を立て修得します。

単位を積み重ねて卒業を目指すため、学年という概念がなく、卒業要件を満たした時点で卒業となります。

普通科と専門学科の違いとは?

大きく分けると「普通科」「専門知識を学ぶ専門学科」の2つに分かれます。

「何を学ぶのか?」「どんな授業、カリキュラムになっているのか?」重要なポイントですね。

ここでの選択がその先の進路にも大きな影響を及ぼす可能性は大です!!

私は、この学科選択が最重要と考えています。

高校生がその先の進路を考えるとき、大学の学部・学科や専門学校の分野を選ぶ感覚です。

ここで、学科を間違えると3年間を棒に振る可能性があります。

私の場合、必ず「得意」「好き」な教科と「将来の夢や目標」を聞きます。

その子が「なにを学びたいのか?」を明確にするためです。

友達が○○学科に行くからという理由で選ぶ人もたま~にいますが、全力で変更を促しています。

普通科

設置数は最も多くベーシックな教科、科目を中心に学びます。

理数コースや外国語コースなど、重点的に特定の学びを重視するコース制を設けている学校もあります。

専門学科

専門教育を主とする学科で、ベーシックな教科・科目にプラスし、農業・工業・商業・芸術・体育などの専門知識や技術を身に付けることができます。

いわゆる職業教育や実技教育に力を入れる学科です。

多様化する高校~その先の情報をつかめるか?~

ここまで、多様化する高等学校について、お届けしました。

進路先となる学校は高等学校以外にも一般的に高等学校と同等とされる学校や教育システムなど含むとまだまだあります。

ぜひ、自分に合う高校、求める高校がどんな学校なのか考えてみてください!!

もしよければ一緒に考えましょう!

また、それ以上に重要なのはその先の情報です。

私にもこんな経験があります。

高校によっては「○○学科には○○大学の指定校推薦がある」といったケースがあります。

この情報をゲットできるかどうかの差は大きいです。

某体育大学に進学したかった私は、「受験校のスポーツ学科に某体育系大学の指定校推薦がある」という情報をつかみ、受験学科を直前に変更しました。そして見事、指定校推薦をゲットしたのです!!

なつかし~。(笑)

進路先を決めるときは自校の先生だけでなく、進路先となりえる学校の説明も聞くことをお薦めします!!