通信制高校

単位制通信制高校ってどうやって卒業するの?~卒業までの道のり~

こんにちは。今日は、通信制高校に「入学してから卒業するまで」についてお届けします。

近頃、単位制通信高校を進路先の候補に入れる中学生、高校生(学校を変わる人)が増えてきています。

なにか「通信制」とつくだけで少し、不安になりませんか?なぜ不安になるのか?それはどんな学校か知らないからです。

ですが「不安」なのは「興味」があるのだと思います。気になりますよね?それではさっそく解説します!!

高校卒業するためには?

それでは、まず高校を卒業するための要件を確認しましょう!!

高等学校卒業要件

・通算で3年以上の在籍期間があること
→学校を変わる場合は、前にいた学校の在籍期間も含まれます。
・74単位以上の修得
必修の教科・科目をすべて履修する必要があります。
・3年間で30単位時間以上
→わかりやすく表現すると、学校行事です。

私は高校で働くまで知りませんでした。(恥ずかしい・・・)

高校に入学して、留年しないように、成績で1がつかないようにすれば卒業できるそれぐらいに感覚でした。

知っていましたか? 知っていたあなたはすごいです!!




単位習得方法は?

それでは、一般的な単位習得方法です。

各教科にそれぞれ
「単位」
「スクーリング(面接指導)」
「レポート(添削指導)」

が定められています。

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【1単位の添削指導回数と面接指導】

◎国語、地理歴史、公民及び数学に関する科目:レポート 3 スクーリング 1
◎理科に属する科目:レポート 3 スクーリング 4
◎保健体育に属する科目のうち「体育」:レポート 1 スクーリング 5
◎保健体育に属する科目のうち「保健」:レポート 3 スクーリング 1
◎芸術及び外国語に属する科目:レポート 3 スクーリング 4
◎家庭及び情報に属する科目及び専門教科・科目:レポート 2~3 スクーリング 2~8
※『高等学校学習指導要領解説 総則編』(文部科学省)
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例えば、
国語総合という科目は「4単位」なので「スクーリング4回」「レポート12回」ということになります。

つまり、
50分の1コマの授業を4回受講
レポート12回分の合格基準を満たす

そして、試験を受け合格すれば4単位認定となります。

自分で科目を選び、組み合わせて74単位の修得し、「卒業」を目指すことになります。

単純に計算すると1年に25単位前後が修得できれば良いとおもいます。1年目は多め修得を目指すパターンも多いですね。

私自身も、高校で働くまで知りませんでしたが、ビックリしたのを覚えています。

1科目単位を修得するのに(正確には試験可能となるまで)国語総合の授業を1日に4コマあれば、1日で国語の授業が終わります。

あとは自分でレポート学習となります。

勉強が少し苦手な入学希望者の保護者の方と、こんなやり取りがありました。

(単位取得方法をお伝えして・・)
保護者「え?それだけですか?」
私  「はい。それで大丈夫です。」
保護者「本当ですか?」
私  「本当です。安心してください。」
保護者「科目は選んでいいのですか?」
私  「はい、得意な科目や興味のある科目を選びましょう。」
保護者「子どもも、頑張れそうです!」

卒業するためには「自己管理」が大切!!

単位制通信高校は、「学び」の自由度が高い高等学校です。

74単位を修得するために、自分自身で科目を選ぶことができるの「得意な教科」や「興味ある教科」を中心に学ぶことできます。

・全日制、学年制の学校と比較し登校日数が少ない
・自分自身で学ぶ教科、科目、参加行事を決める

これは大きな特徴です。

これだけを見ると、「楽」に見えるかもしれません。ですが、実際は「逆」です。

登校日数が少ないことや、興味ある教科が多いと、「いつでもやれる気」になってしまいがちです。

実際に、私の学校でも生徒に「来週、スクーリング受けないと間に合わないよ」とか「〇月〇日に体験学習だからね」といった連絡をすることが多いです。

つまり、通信制高校の場合「自己管理」が求められます。

自己管理ができていないと、卒業延期、1年で修得が必要な単位数が多くなり大変になることがあります。

しっかりと、計画的に学び「卒業」できた暁には社会人としても必要な「自己管理能力」が身につくはずです。

卒業後「どんな成長をしたいのか?」を考えて、高校を選ぶのもいいかもしれませんね!!