通信制高校

通信制高校を選ぶポイントとは?現役の通信制高校教員が教えます!

どうも。現役高校教員のTaiです。

今日は、通信制高校の実態について解説します。

最近、私の学校でも、少しずつ入学希望者の来校が例年通りに増えてきました。

今年は特に春先から長期間休校だったこともあり、「本来4月に転校を希望していた人」や「やっぱり環境を変えたい人」たちがタイミングを逃してきました。

ですが、ようやく日常を取り戻しつつある中で動き始めているようです。

例年と、学事など流れが違う中でやはり情報の流れも違います。

これまでと比較し、説明会に来る人たちもよくわからないまま来校して来るケースが増えています。

それでは、よくないので今日は通信制高校を選ぶ正しいポイントについて説明したいと思います。

それではさっそく解説します!!

通信制高校を選ぶポイント

まずは、基本的なポイントを整理しましょう。

「そもそも、何から始めればいいのかわからない?」といった質問もよく受けます。

もしも、皆さんが通信制高校の情報を収集しようとするとどうしますか?
まずはネットですよね。

いろんな学校の資料を請求することや、各学校のホームページなどに行きつきそこから情報を得ると思います。それらの情報の違いについてわかりますか?

恐らく保護者の方も含めて、周りに通信制高校経験者がいないことからわからないことが多いと思います。私の考える最低限おさえてもらいたいのは以下の点です。

●入学しようとしている教育機関は高等学校を選ぼう!
●自分が理想とする学校生活が送れる環境が整っているか確認しよう!
●校風が自分に合うか確認しよう!

●入学しようとしているところは高等学校?サポート校?

高等学校であれば、その学校に入学し卒業すればよく、問題ありません。

最近は少しわかりづらい「○○高等学院」というような教育施設もあります。

要は、通信制高校に通う生徒や高卒認定の合格を目指す生徒のの勉強を、サポートする施設です。

話を聞くと非常に学校に近い話(コース、学び方など)をされますが、高等学校ではないので注意が必要です。

通信制高校とサポート校は連携しているケースも多く、学費もその分多くかかることから単独運営している高等学校を選ぶのが良いでしょう。

●理想とする学校生活が送れるか?

学びかた(登校日数、コース、卒業率、進路決定率など)、自分の理想の学校生活に合うコースや環境が整っているか確認しましょう。

例えば、毎日通いたいのに集中スクーリングしかない、大学受験をしたいのに進学コースがない、進学率が悪いのであればそもそも対象外となるはずです。

入学する前にある程度しっかり卒業して、目標をかなえられるイメージを持つことが大切です。

●校風が自分に合うのか?

私自身、ここが一番大切だと思っています。

入学する本人と保護者の方も意見をあわせてもらいたいところです。ここでまちがうとすべてが水の泡です。
校風は学校の運営方法や理念によって大きく変わります。

「全日制の私立」とほぼ変わらない雰囲気の学校もあれば、「これぞ通信」といった、物静かな雰囲気の学校もあります。じっくり確認してください!!

私もこんな経験があります。

私の学校は「全日制と変わらない雰囲気」の学校なので、不登校で転校を希望していた入学希望者からは「学校過ぎて通いづらい」と言われました。

そのような人には集中スクーリングやオンライン授業を中心とした学校があっているでしょう。

 




自分に合った通信制高校を!

いかがでしたか?

今日の内容は、基本中の基本でしたが、ここまでの内容をおさえてもらえれば大きな失敗は無いと思います。

数年前にある通信制高校の不適切な運営が発覚し、文科省の調査が行われたことがありました。

そこの生徒たちは、なかば強制的に学校を変わらざるを得ない状況でした。その様子を聞きながら、何とか入学前にしっかり学校選びできなかったのかな?

と思ったことを今でも覚えています。

「通信制だから」「よくわからないから」ということではなく、最後は自分がどのように成長していくのか?どのような学校生活を送るのか?が大切なことです。

ですので、しっかり自分の責任で後悔しない通信制高校を選択してください!