通信制高校

現役教員が教える!単位制通信制高校の多様な通学スタイルとは?

こんにちは。今日は、単位制通信制高校の多様な通学スタイルについて(どんな生徒がどんな通学を選ぶのかなど)お届けします。

これまで学校といえば
・月曜日から金曜日の平日は通う
・朝から授業受けて、3時頃に終わって、部活して帰る

というのが一般的でした。

自分にはどんな通学スタイルがあっているのか?どんな高校生活になるのか?どのように成長できるのか?気になりますよね。

それではさっそく解説します!!

どんな通学スタイルがあるの?

通信制の特徴でもある多様な通学スタイルについてですが大きく分けると代表的なスタイルが3つあります。

※詳細はそれぞれの学校によって異なります。

僕自身も入学前相談の対応をするときは、「今の生活スタイル」「将来の目標」「中学時代の様子」を聞かせてもらいます。

その中で、入学希望者「高校生活に何を求めているのか?」を一緒に考えるようにしています。

学校選びは生徒にとって大事な選択なので、状況の聞くことを大切にしてきました!

自由登校型

時間割が設定されていて、いつ来ても授業を受けてもOKというような通学スタイルです。

このスタイルは自由に学校にきて学ぶタイミングを決めることができるため、自分自身の生活スタイルに完全に合わせることができるといっても過言ではありません。

(試験や式典行事は自由ではありませんが)ですから、

・芸能人、スポーツ選手としての活動している生徒
・毎日はしんどくても自分のペースでなら頑張れる生徒
・働きながら高校卒業を目指す生徒

が中心です。

このスタイルは自分自身でしっかり通うことが求められますね。

僕の学校では毎日来て、好きな教科を勉強する生徒もいれば、自身の活動が中心のため、たま~に会う生徒もいます。

ですが、みんな自己管理ができるようになります。これも大きな特徴ですね。

生徒と話していると、「今まで毎日学校に行っていたけど、自分の活動に時間が使える!」「慣れるまでペースがつかめないけど慣れれば、自分のペースで進められるのがいい!!」といった声をよく聞きます。

通学型

通う曜日が決まっている通学スタイルです。学校によって週3日や週5日など運用は様々です。

全日制や学年制の通学スタイルと同じイメージを持つと良いでしょう。

・週3日なら無理なく通える生徒
・単位制通信制で学び週5日通いたい生徒

が中心です。

入試で通学することに適性があるのか判断する学校もあるようです。

僕の学校では「クラスメイトや先生と一緒に学びたい」という気持ちのある子がこの通学スタイルを選択します。

単位制通信制の学校でも生徒会活動や文化祭など行事が盛り上がります。

この通学スタイルの生徒は決まった曜日に学校にいるので、行事の実行委員となるケースも多いです。

集中スクーリング型

一定期間スクーリングを受講し、定期試験受験、単位認定までを集中的に行うスタイルです。

「本校」は実際に居住している都道府県にないこともあり、夏休みや冬休みを活用することが多いです。

・在籍する高校の「本校」で学ぶ
・宿泊を伴う
・修学旅行的な要素(体験型学習)がある

このようなケースが多いでです。

僕も修学旅行の引率で沖縄県に行ったとき、沖縄県に本校のある高校の集中スクーリングの生徒たちによく遭遇しました。

大きなキャリーを持っていたので1週間から10日ぐらいだと思います。

普段、会わない生徒たちと「寝食を共にし、そして学ぶ」これも大きな学びですね。

修学旅行が縮小傾向にある今、通信制の特徴だと思います。

正直なところ、終わった後の感想は大きく分かれるようです。

寝泊まりして勉強することや、最近ではドローンや農業など体験する学校もあります!!

非日常の生活を送ることで楽しめる生徒もいれば、慣れない生活に少し我慢を強いられる生徒もいますね。

短い期間で一気に学ぶことができるのは特徴ですが、不安があるなら、自由登校型がいいでしょう!!




自分自身のが「どのように成長したいのか」に合わせた通学スタイルを!!

これまで、単位制通信制高校の代表的な通学スタイルについて解説しました。

それぞれのスタイルに特徴があるようにそのスタイルを選ぶ生徒にもそれぞれ特徴があります。

ですが、一番の特徴は、そのスタイルで学びどのように成長していくのか?が重要です。

僕の学校でも、
・自由登校型で「自己管理能力」が身につく
・通学型でクラスメイトや担任との関りから「コミュニケーション能力」が身につく
・集中スクーリング型で宿泊を伴う非日常から「新たな経験」をする

生徒が多くいます。

高校生活の1日1日が成長につながります。高校生活を経て「どのように成長したいのか?」を考えて通学スタイルを選択するのもこれからの時代必要かもしれませんね!!